結婚式関連

鎌倉彫金工房で結婚指輪の手作りをしたレポートと感想

鎌倉彫金工房で結婚指輪を手作りしました。二つ合わせて8万円ほどで、シンプルで上品な素敵な指輪が手に入り、とても満足しています。何よりも、指輪で手作りした体験が「思い出」という付加価値がつき、私たちにとって貴重な指輪となっています。

この記事では、鎌倉彫金工房にした理由と、実際に手作りしたレポートと感想などをまとめます。

公式サイト:鎌倉彫金工房

結婚指輪を手作りすることにした理由

当初、結婚指輪を買うにあたって色々と見ていましたが、相場だと安くてもペアで20〜30万円。お気に入りのブランドやデザインがあればそれでも良いのですが、普段遣いの結婚指輪はシンプルなものが良く、そこまで費用をかけるのも…という気持ちになっていました。

ブランドを気にせず安くできる

かといって、安価なブランドやノーブランドを着けるのは少し抵抗があり、Instagramなどで手作りの結婚指輪を目にするようになり、ブランドを気にせず「安くできるかも?」というのが最初のきっかけでした。

調べてみると、手作り=安いというわけではなく、こだわろうとすれば相場か、それ以上の費用がかかることもわかりました。一方、シンプルな指輪であれば比較的、安い値段で制作できそうでした。

「思い入れのあるブランドもなく、出来るだけ費用を抑えた上で特別なものを身に付けたい」そんな風に考えたときに、手作りの指輪は最適な選択肢だと思いました。

指輪に思い入れのない相手にも楽しんでもらえる

また、相手はあまり結婚指輪自体に思い入れもなく「何でも良い」という意見だったので、手作りすることをきっかけに楽しめ、少しは同じ気持ちを共有できればと期待したのも理由の一つです。

「手作りの結婚指輪」と言えば、世界に一つだけの特別な指輪ということが一番の魅力ですが、私にとっては、シンプルな指輪で良いからブランドを気にせず済むこと・費用が抑えられること・相手にも楽しんでもらえるかもということが理由でした。

鎌倉彫金工房を選んだ理由

結婚指輪を手作りすることに決め、ネットで指輪が手作りできるお店を探すと意外とたくさんあり悩みました。いくつものお店を比較した結果、以下の理由から鎌倉彫金工房が私たちには一番良かったのでここにしました。

理由①:金属をたたいて作る鍛造(たんぞう)がしたい

指輪を手作りする方法は、「金属をたたいて作る鍛造(たんぞう)」と、「流し込む型を作る鋳造(ちゅうぞう)」の大きく二つに分かれています。

これは好みの問題だと思いますが、たたいて作る方が「作った感」が得られそうなのと、「流し込む型を作る鋳造(ちゅうぞう)」は成形するまでに一定の期間が必要でその日に受け取れないので、鍛造(たんぞう)で作りたいと思いました。

理由②:作業工程がシンプル

鎌倉彫金工房では、素材やデザインを基本となる形をいくつかの選択肢から選択することでシンプルな指輪を作成できます。私たちの場合は、個性的で奇抜なデザインではなく、普段使いできるシンプルなデザインにしたかったこと、技量にとらわれない一定の完成度が欲しかったことから、シンプルな作業工程に惹かれました。

理由③:値段が安く大幅に変わることもない

平均予算が、ペアで8万~10万円ほどと相場より安いのが魅力的でした。また、作業工程がシンプルであるので、金属の材料費やオプション料金で大幅に料金が上がることは無く、自由度の高いお店より予算が立てられやすいことも安心材料でした。実際に最終的に指輪二つで8万円で済みました。

理由④:当日に持ち帰りできる

鎌倉彫金工房では、作ったその日に持ち帰ることができます。これは必須条件というほどでも無いのですが、やっぱりそのまま持ち帰ることができると嬉しいです。

理由⑤:アフターケアが無料

見落としがちなアフターケアは、お店によってさまざまでした。完全に有料のお店もあれば、無料と書いてあっても保証期間が定められていたりします。鎌倉彫金工房の場合は、作った後も仕上げ直し・サイズ直しが無料となっていて、ほかと比べて手厚い印象でした。長く使う結婚指輪だからこそ、ここは重視しました。

鎌倉彫金工房は人気のため予約は早めに行う必要がある

鎌倉彫金工房は非常に人気で予約が常にいっぱいです。私たちの場合は、土日しか都合を付けられなかったので、予約が3ヶ月先となりました。結婚式や前撮りで指輪を使いたい等、使う予定のある方は早めに予約する必要があります。

現在の予約状況はホームページから確認できます。予約ページにて、店舗と希望コースを選択すると、ご希望の日時からカレンダーで現在の予約状況を確認できます。なお、予約をキャンセルする場合は、体験当日の1週間前までに連絡する必要があります。

参考:鎌倉彫金工房の予約状況

当日までに素材やデザインは事前に見当をつけておく

素材やデザインは、当日現地でサンプルを見て決めることもできますし、事前に見学して見ることもできます。私たちの場合は、一度で済ませたかったので見学はせず、ホームページの写真や作品集を見て事前に見当をつけておき、当日サンプルを見て微調整することに決めました。

事前にこのような内容にしようと考えていました。

・素材…プラチナ
・リング幅…1.5mmと2.0mm
・デザイン…槌目(つちめ)
・仕上げ…クリア
・石入れ…入れない
・内側文字入れ…イニシャルと結婚記念日

リング幅や仕上げの雰囲気は現地でサンプルを見てから最終的に判断しようと思いました。実際にはサンプルを見て気に入ったのでこの内容のとおり制作しました。

参考:鎌倉彫金工房 選べる素材やデザイン

参考:鎌倉彫金工房の作品集

当日、指輪を手作りしに鎌倉へ

予約から当日をずっと楽しみにしていました。ついに来た当日。わくわくしながら鎌倉に向かいました。

鎌倉彫金工房へ到着

鎌倉彫金工房は、御成町と大町の2店あるようですが、私たちは御成町に行きました。工房という名前から、職人っぽい雰囲気を想像していたのですが、ガラス張りのおしゃれなアトリエでした。

開始まで待ちながらサンプルを確認

制作開始まで少し時間があったので、ソファー席で待ちます。ガラス張りの窓から光が入り、工房内は明るい雰囲気です。

待っている間に実物のサンプルを見ます。プラチナ・イエローゴールド・ピンクゴールド・ホワイトゴールドの素材の違いや、デザインタイプの、丸みのある甲丸(こうまる)・表面が平たい平打(ひらうち)・金槌で叩いて模様を入れる槌目(つちめ)をそれぞれ眺めました。

槌目を希望していましたが、極端にごつごつするのは好みと合わないなと心配していたのですが、サンプルの中に、大きめの槌目が浅く入っているものがあり、槌目に光が反射してキラキラと上品な仕上がりになっていて、良い意味で印象が変わりました。そのため、当初の予定どおり槌目にしようと決めました。

制作開始まで、そこまで長い時間待つわけではないので、事前にホームページを見て素材とデザインの見当をつけておいて正解でした。私の場合は、ここで一から決めると悩んでしまいそうでした。

制作は作業台ごとに担当者が付く

制作は、二人で横並びで座りました。向かいに別の二人がおり、計4人に対して一人の担当者がつきます。一つの作業台ですが、制作が始まると黙々と作業をすることになるので、とくに向かいの方と話すことは無かったです。

自分の指輪を作るか二人で交換するか

担当の方から、「自分で自分の指輪を作るか」・「お互いのを作って交換するか」を尋ねられ、私たちは自分で自分の指輪を作ることにしました。向かいの二人は交換するようで、それも良いなと思いました。

指のサイズをリングゲージで確認

指のサイズはサイズを確認するためのリングゲージが用意されているので、これでサイズを決めます。

鎌倉彫金工房で指輪を手作りする流れ

実際に手作りする間は、指示どおりに作業を進めるだけで大丈夫です。担当者の方がずっと付いてくれているので安心して制作できます。

1. 指輪の元となるプラチナの棒

指のサイズに合わせた金属の棒が用意されます。私たちはプラチナにしたのでプラチナの棒です。このただの金属の棒を指輪にするのかと思うと少し面白いです。

2. 事前に槌目(つちめ)を打つ練習

槌目(つちめ)にしなければ、そのまま次の制作に入るのですが、槌目では金槌で叩いて模様を入れるので事前に別の素材で練習できます。意外と力加減が難しく、大きく浅く跡を付けたかったので何度も練習しました。

3. 実際に槌目(つちめ)をつける

本番の素材に槌目をつけます。まずはバーナーで熱します。バーナーの扱いは担当の方がしっかりサポートしてくれますので安心してできました。

金槌で叩いて槌目をつけていきます。本番なので慎重になりました。

練習した甲斐があって、まあまあの出来となりました。と、このとき思っていたのですが、最後に表面を磨くので、指輪が仕上がったときは浅すぎたかな?と感じたのでもう少し強く叩いても良かったと思いました。でもそれも含めて良い思い出です。

4. 指輪の形に丸める

工具を使って指輪を丸めます。ここでいびつな形にすると後で丸くする作業が大変になるらしく、出来るだけ丸に近い形にするようにします。

つなぎ目は溶接するのでぴったりと付けます。

5. 指輪のつなぎ目を溶接

指輪のつなぎ目を溶接し、全体もバーナーで熱します。

熱した指輪を冷やします。

6. ハンマーで叩いて丸くする

ハンマーで叩きながら指輪を丸くします。最初は丸い棒に収まらなかった指輪が、叩いて丸くなるにつれてどんどんフィットしてきて面白かったです。

7. ヤスリの棒を使って磨く

最後にヤスリの棒を使って指輪を磨きます。これが一番時間かかり、作業に夢中で写真を撮り忘れました。「磨く→担当の方に見てもらう→まだまだ→磨く」を何度も繰り返しました。

8. 完成!

がんばって磨いたおかげでピカピカの指輪が完成しました!

鎌倉彫金工房の費用と特典

鎌倉彫金工房で指輪を作ると、無料で文字の刻印ができ、オリジナルポーチがもらえる特典があります。また、サービスで二人の記念写真も撮っていただきました。

無料で好きな文字を刻印してもらえる

出来あがった指輪の内側に好きな文字を刻印してもらえます。刻印は自分ではなくお店の方が刻印する機械で行ってくれます。アルファベットと数字から好きな文字を選べました。私たちはお互いのイニシャルを「&」で繋げ、結婚記念日を入れました。

お会計、値段は二人合わせて8万円ほど

お会計時に、指輪を計りに乗せて重さを計ります。その時の金属の時価と、重さ(金属の量)によって値段を決めるようです。意外な算出方法で新鮮でしたが、良心的な印象を受けました。ヤスリで磨いた分減っているけど良いのかな?と思ったり。

私たちの場合は、石も入れずに細め(1.5mmと2.0mm)だったのでおそらく安めの価格だと思いますが、二つ合わせて税込で8万円ほどでした。大体、8万~10万円ほどになるようです。クレジットカードで支払うことができました。

無料のオリジナルポーチ

指輪を保管するためのオリジナルポーチがもらえました。指輪一本につき一つなので二つ。お店の雰囲気にぴったりのかわいいポーチです。

木製の鎌倉彫金工房オリジナルケース

無料のポーチとは別に、オリジナルケースも3,300円(税込)で販売しています。ケースが木製で、ポーチと同様に鎌倉彫金工房の雰囲気に合うデザインで一目惚れして購入しました。色は選べます。

記念撮影

ソファーの席や鎌倉彫金工房のお店の前で、お店の方に二人の写真を撮っていただきました。何枚も撮っていただきとても嬉しかったです。最後に、お店の前で手を合わせて指輪を自分で撮影。Instagramでやっている人が多かったのでマネしてみました。

鎌倉彫金工房で指輪を手作りした感想

鎌倉彫金工房で、指輪で手作りした感想を良かった点・気になった点としてまとめます。

指輪の仕上がりに大満足

まず、指輪の仕上がりに大満足です!手作り感が出すぎるのも不安な面があったのですが、完成度が高く上品に仕上がりました。担当の方が丁寧に教えてくれ、サポートもしてくれたので、この完成後になったと思います。良い意味で、見ただけでは手作りと思えない仕上がりです。

相場よりはるかに安いのに見劣りしない

結婚指輪の相場はペアで20万円〜と言われています。また、手作り=安いというわけではなく、指輪の手作りのお店によっても値段はさまざまで、既製品より高くなる場合もあります。私たちの場合はプラチナの上品な指輪がペアで8万円と相場よりはるかに安く済みました。

指輪の手作りが思い出となる付加価値

「指輪を手作りした経験」が指輪に付加価値がつくプレミア感があり、指輪に思い入れがあります。私の場合、相手は当初そこまで手作りに思い入れは無かったようですが作り終わった後、「作ってみたら愛着が沸いた」と何度も指輪を眺めていました。指輪を手作りした一日も良い思い出となっています。

作った当日に持ち帰りできる

鎌倉彫金工房では、作ったその日に指輪を持ち帰ることができ、手作りを楽しんだ余韻のまま指輪を手にすることができます。「楽しかったね」と言いながら指輪を付けて帰ることが出来るのが良かったです。

写真を撮影してもらえるのでムービーなどに使える

作業中の写真や、最後に二人の記念撮影をサービスで撮っていただきました。写真が残ると嬉しさが倍増します。また、プロフィールムービーなどに使うのも個性が出ておすすめです。

気になった点

大満足なことばかりで、とくに不満な点はないのですが、手作りして直ぐはぴったりだった指輪が長い期間はめていると少し大きく感じました。自分でサイズは指定出来るので、もう少し小さめにしておけば良かったのかもしれません。

鎌倉彫金工房では、アフターケアとして、仕上げ直し・サイズ直しを基本無料で行っているので、お願いさせていただこうかと考えています。

鎌倉彫金工房でこれから手作りする方へ

鎌倉彫金工房でこれから指輪を手作りすることを考えている方に、ぜひこれだけは伝えたいことをまとめます。

鎌倉観光もするのがおすすめ

指輪の手作りと直接関係のない話となってしまいますが、当日はせっかくなので鎌倉観光とセットにするのをおすすめします。

ランチは「Dolce far niente(ドルチェ・ファール・ニエンテ)」で鎌倉野菜を堪能

鎌倉彫金工房のある西口とは反対側の、鎌倉駅東口を出て、小町通りのイタリアンバール「Dolce far niente(ドルチェ・ファール・ニエンテ)」で鎌倉野菜をたっぷり使ったランチをいただきました。野菜の味がとても美味しかったです。

食後は近くの「AWkitchen GARDEN」で江ノ電をみながらコーヒー

ランチを食べた後、まだ時間があったので鎌倉彫金工房の近くを散策していたところ、「AWkitchen GARDEN」という開放的なレストランを見つけました。

コーヒーだけ注文し、テラスで江ノ電をみながらゆったりとした時間を過ごしました。

指輪を作った帰りは「鶴岡八幡宮」へ参拝

指輪を作ったあとは、せっかく鎌倉に来たので定番どころとして「鶴岡八幡宮」に寄って帰りました。駅からも近いので行きやすかったです。

鎌倉彫金工房では、手作りにかかる時間は3時間で、開始時間は、9:00〜と13:30〜の2種類となります。私たちの場合は、13:30〜にしたので、ランチを楽しんでから指輪を作り、その後観光という流れとしました。9:00〜にして午後いっぱいを観光にするのも良いですね。

デザインと素材の見当はあらかじめつけておく

予約してから、当日までの間にホームページや作品集、Instagramなどの情報を見てデザインと素材の見当を事前につけておくのをおすすめします。当日に時間は少しありますが、そこまで長い時間ではないので、悩んでしまうような人は事前に想定しておき、最終的な微調整を当日に行うのが良いと思います。

できれば、以下の内容は何となくでも想定しておくのが良いと思います。

・素材…プラチナ・イエローゴールド・ピンクゴールド・ホワイトゴールド
・リング幅…1.5mm・2.0mm・2.5mm
・デザイン…甲丸(こうまる)・平打(ひらうち)・槌目(つちめ)
・仕上げ…クリア・マット・ヘアライン
・石入れ…石を入れるかと、どの石にするか
・内側文字入れ…刻印を入れるかと、どの文字にするか

参考:鎌倉彫金工房 選べる素材やデザイン

参考:鎌倉彫金工房の作品集

鎌倉彫金工房は人気のため予約は早めに

鎌倉彫金工房は非常に人気で予約が常にいっぱいです。私たちの場合は、土日しか都合を付けられなかったので、予約が3ヶ月先となりました。結婚式や前撮りで指輪を使いたい等、使う予定のある方は早めに予約する必要があります。

現在の予約状況はホームページから確認できます。予約ページにて、店舗と希望コースを選択すると、ご希望の日時からカレンダーで現在の予約状況を確認できます。なお、予約をキャンセルする場合は、体験当日の1週間前までに連絡する必要があります。

参考:鎌倉彫金工房の予約状況

まとめ

結婚指輪を鎌倉彫金工房で制作し、担当の方が丁寧にサポートしてくれたおかげで上品な素敵な指輪が出来ました。工房内は明るくおしゃれな雰囲気で、お店の方もサービスで記念撮影してくれるなど親切にしていただきました。一日がとても楽しく今でも指輪を見るたびに思い出され、記念となる体験ができました。

公式サイト:鎌倉彫金工房

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